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理研「富岳」、HPC仮想コンテナシステムSingularityPROを採用

理研「富岳」SingularityPROを採用

先ごろTOP500において世界一の性能を認定された、理研「富岳」にHPC仮想コンテナシステムであるSingularityPROが搭載されることが決定しました。

Pacific Teckの主力商品の一つであるSingularityPROは、HPCおよびEPC(エンタープライズパフォーマンスコンピューティング)に最適化されたコンテナプラットフォームです。 他のコンテナソリューションと比較し、GPUやMPIの使いやすさ、単一ファイルにイメージがパッケージされる圧倒的なポータビリティ、ユーザースペースを共用して高い利便性を保ちつつ、ルート権限を必要としないことによる高いセキュリティ、多彩なスケジューラおよびファイルシステムとの高い親和性などが特長です。SingularityPROのユーザーは、開発元が提供する以下のすべてを享受できます。動作保証され安定したバイナリパッケージ、エンタープライズレベルのサポート、希望する機能をリクエストする権限、緊急対応を要する場合の追加モジュール提供、pluginによる機能強化、などです。

今回「富岳」にSingularityPROが採用されたことについて、先日SingularityPROの開発元であるSylabsが発表したニュース(日本語訳)の中で触れておりますのでご紹介いたします。

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世界最速のスーパーコンピュータがSinglarityPROを実行

理研の富岳はSylabsのSingularityPROを活用

Sylabs – 2020/8/28

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この度Sylabsは、世界最速のスーパーコンピュータである理研の富岳がSylabsからSingularityPROを選択したことを発表いたします。 SingularityPROは理研チームに、研究者がSingularity Image File(SIF)コンテナを介してアプリケーションを保護するためのサポートされている幅広いシナリオを提供します。 理研チームは、優れた互換性、幅広い業界での受け入れ、およびセキュリティ機能のため、SingularityPROを選択しました。

理研と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータ第55回TOP500リストで第1位にランクされました。 スーパーコンピュータ「富岳」には、富士通がArm命令セットをベースに開発した15万個以上の高性能CPU A64FXが搭載されています。Sylabsは昨年、「富岳」とFujitsu A64FXをサポートするバージョンのSingularityPROを開発しました。

「私たちは理研の次世代スーパーコンピュータの一部であり、この優先順位の高い社会的および科学的課題を解決するという彼らの目標に貢献する機会を得たことを光栄に思っています。すべての改善への大きな進歩が「富岳」からもたらされることを私たちは知っています。そしてその一員であることはエキサイティングです。 」Sylabs CEO / Jason Tuschen氏

「「富岳」は、従来のシミュレーションだけでなく、ビッグデータやAIも含め、公共の関心が高い現代のアプリケーションの幅広い基盤で高性能を達成するために開発されました。 SingularityPROを使用することで、「富岳」を、学界から業界に及ぶ幅広いユーザーにとって、安全で再現性のあるポータブルな高性能コンピューティング環境にすることができます。」理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)センター長 / 松岡聡氏

「「富岳」に展開するSingularityPROの選択は、品質と優れたサポートを要求する日本市場へのSylabsの取り組みの成果を示しています。パートナーであるPacific Teck Japan合同会社の支援を得て、コミットメントを実現します。このプロジェクトに関係するすべての関係者との長期的な戦略的関係を楽しみにしています。」SylabsおよびRStor Inc アジアパシフィック副社長 / Stuart Folo氏

「スーパーコンピュータ業界では、ARMアーキテクチャの人気が高まっています。 Pacific Teckは、理研「富岳」システムでSingularityPROをサポートできることを嬉しく思います。これにより、ARMアーキテクチャでコンテナ化されたアプリケーションを簡単に実行できます。」Pacific Teck Japan合同会社 マネージングディレクター / Howard Weiss氏

ARM搭載の「富岳」スーパーコンピュータが無数の問題の解決に貢献し続ける中、Sylabsのチームは彼らの技術がシステムの不可欠な部分であると誇りに思っています。 Sylabsチームは、理研チームとの関係を継続し、HPCの世界全体でさらに貢献できることを楽しみにしています。

Sylabsについて

Sylabs社はコンテナのまったく新しい使用法を提案しています。同社はエンタープライズおよびHPC市場のレベルを次のステージへ引き上げるに足る、HPCコンテナソリューションならびにサービスを提供することをミッションとして設立されました。本社はサンフランシスコのベイエリアにあり、クラウドプロバイダであるRStor社のサポートを受けています。製品とサービスの詳細については、https://www.yslabs.ioをご覧ください。

英語版 ※正式な内容は英語版となります。

https://sylabs.io/2020/08/worlds-fastest-supercomputer-runs-singularity-pro


SingularityPRO

HPC仮想コンテナシステム

SingularityPRO

Singularityはシンプルで安全なモバイルコンテナプラットフォームが欲しいという科学者の要望により開発されたLinux コンテナです。HPCだけにとどまらず他の分野でも広く活用されています。従来のHPCワークロードからAI、マシンラーニング(機械学習)、ディープラーニング、エンタープライズパフォーマンスコンピューティング(EPC)まで世界中で広く使用されています。