日本語 English 中文
HPC・AI専門最先端技術製品の販売・サポート
vCluster Platform — マルチテナントAI・HPC向け仮想Kubernetesクラスター

vCluster とは?

vClusterは、お客様の既存インフラ上に、完全に分離されたKubernetes環境「テナントクラスター」を構築するソリューションです。各テナントクラスターは専用のAPIサーバーを持ち、RBACやCRDも独立しているため、利用者にとっては専用のKubernetesクラスターとまったく変わらない使い勝手を実現します。しかも、テナントクラスターのために物理ノードを専有する必要はありません。

Kubernetes仮想化のパイオニアであるvCluster社(旧Loft Labs社)が2021年にオープンソースとしてリリースして以来、AI・GPUインフラ向けの製品群を展開しており、世界中のAIクラウド事業者やAIファクトリーの基盤技術として広く採用されています。現在では累計4,000万以上のテナントクラスターがデプロイされている、Kubernetesマルチテナンシーのデファクトスタンダードです。

vClusterが、1つのKubernetesの中に独立したKubernetes環境を仮想的に作り出します。
vClusterが、1つのKubernetesの中に独立したKubernetes環境を仮想的に作り出します。

テナントクラスターはどう見えるのか

ユーザーやワークロードから見ると、テナントクラスターは完全なKubernetesクラスターそのものです。自分のクラスターだけに有効なkubeconfigが払い出され、kubectl、Helm、Argo CD、Crossplaneなど、Kubernetes標準準拠のツールをそのまま使って操作できます。他のテナントクラスターや、その土台となるコントロールプレーンクラスターを参照したりアクセスしたりすることは一切できません。

一方、プラットフォーム運用者から見ると、テナントクラスターのコントロールプレーンは、コントロールプレーンクラスター上のネームスペース内で、1つのPodとして稼働しているにすぎません。テナントクラスターの新規作成に追加のインフラは一切不要です。

テナントクラスターのダッシュボードでは、各クラスターのライフサイクル状態、所属プロジェクト、適用テンプレート、スリープ状態、コントロールプレーンの配置先を、運用者が1つの画面でまとめて確認できます。

テナントクラスターのダッシュボードでは、各クラスターのライフサイクル状態、所属プロジェクト、適用テンプレート、スリープ状態、コントロールプレーンの配置先を、運用者が1つの画面でまとめて確認できます。
テナントクラスターのダッシュボード

2つの分離モデル

各テナントクラスターは、APIレベルで分離を徹底しています。テナントごとに専用のAPIサーバー、専用のetcd、専用のリソース空間が割り当てられ、あるテナントクラスター内で作成したリソースが、別のテナントから見えることはありません。CRD、アドミッションWebhook、RBACポリシーの適用範囲も各テナント内に完全に閉じており、他のテナントやホストクラスターに影響を及ぼすことはありません。

さらに、ノードレベルの分離が求められるワークロード(GPUインフラ、規制対象の業界、社外の有償顧客へのサービス提供など)に対しては、プライベートノード構成に対応しています。この構成では、各テナントのワークロードは専用の計算リソース上で実行され、インフラレベルでもテナント間の相互参照は一切発生しません。

APIレベルの分離(標準)

vCluster APIレベルの分離(標準)

用途:
社内チーム向けプラットフォーム、開発/CI環境、コスト効率を重視するマルチテナント環境

ノードレベルの分離(プライベートノード)

vCluster ノードレベルの分離(プライベートノード)

用途:
AIクラウド / GPU as a Serviceの外部顧客提供、規制産業、機密性の高いワークロード

vCluster Platform とは?

vCluster Platformは、テナントクラスター群全体(フリート全体)の管理プレーンです。Web UI・CLI・APIを通じて、1つまたは複数のコントロールプレーンクラスター*1 にまたがるテナントクラスターのデプロイ、設定、運用を行うことができます。アクセス制御、ライフサイクルの自動化、リソースガバナンス、ノード管理といった機能をすべて標準搭載しています。

vClusterだけでも仮想クラスターは作成できます。しかし、数十〜数千のテナントクラスターを組織やビジネスとして運用するとなると、「誰がどのクラスターを作れるのか」「リソースの上限は」「放置されたクラスターの片付けは」「バージョンアップは誰がいつやるのか」といった課題が必ず生じます。これらを自作のスクリプトと運用ルールだけでカバーし続けるのは現実的ではありません。

vCluster Platformは、こうしたプロビジョニング、アクセス制御、クォータ、ライフサイクル管理の仕組みを標準搭載し、自作の運用ツール群をプロダクションレディな管理レイヤーで丸ごと置き換えます。その運用レイヤーを丸ごと提供するのが、vCluster Platformです。Pacific Teckは日本で唯一、vCluster Platformの販売および日本語によるサポートを提供しています。

vCluster Platformは、プロビジョニング、アクセス制御、クォータ、ライフサイクル管理の仕組みを標準搭載し、自作の運用ツール群をプロダクションレディな管理レイヤーで丸ごと置き換えます。その運用レイヤーを丸ごと提供します。

*1 コントロールプレーンクラスター:
テナントクラスターの仮想化されたコントロールプレーン群をホストするKubernetesクラスターのこと。コントロールプレーンクラスターはプラットフォーム提供者によって運用され、テナントからは一切見えません。コントロールプレーンノードの共有も、クラスター内エージェントPodも存在せず、テナント環境同士を横断する経路(ラテラルパス)もありません。共有ノード構成の場合は、このクラスター上でコントロールプレーンのPodと並行してテナントのワークロードも実行されます──両者は同じノードプールを使用します。

vCluster Platformによるテナントクラスターの管理

vCluster Platformは、テナントクラスター群全体(フリート全体)を統括する管理レイヤーです。以下の役割を担います。

プロビジョニングUI・CLI・APIからテナントクラスターを作成。テンプレートを併用すれば、構成のベースライン(標準構成)を全クラスターに強制できます
アクセス制御プラットフォーム/プロジェクト/クラスターの各階層でのRBACに加え、任意のOIDCプロバイダーとのSSO連携に対応します
ライフサイクル管理スリープ、ウェイク、自動削除、バージョンアップグレードを、フリート全体で統合的に実行します
マルチクラスター複数のコントロールプレーンクラスターにまたがるテナントクラスターを、単一のPlatformインスタンスから一元管理します

vClusterとvCluster Platformの比較

vClustervCluster Platform
テナントクラスターの作成・実行
管理方法CLI・Helmなど(クラスター単位)Web UI・CLI・API(フリート全体)
セルフサービス/テンプレート─(自作が必要)
スリープ&ウェイク/自動削除
階層RBAC/SSO(OIDC)─(自作が必要)
GPU等ノードの自動プロビジョニング○(プライベートノード)
マルチクラスター一元管理
統合アップグレード管理
サポートコミュニティ○(Pacific Teckが日本語で提供)

主なユースケース

AIクラウド/GPU-as-a-Serviceプロバイダー

プロジェクトを顧客アカウントにマッピングし、テナントごとにGPUノードを自動スケール

エンタープライズ社内プラットフォーム

クォータとコスト可視化を備えたチーム単位の分離Kubernetes環境

研究機関・大学

共有HPC・AIインフラ上で、研究室・プロジェクト単位のセルフサービスクラスターを提供

開発/CI環境

自動スリープ・自動削除に対応したエフェメラル(使い捨て)クラスター

vCluster Platformのお見積もり・お問い合わせ

Pacific Teckは、アジア太平洋地域においてvClusterの日本語によるプリセールスおよびポストセールスサポートを提供します。

お問い合わせは info@pacificteck.com までメールにてご連絡ください。